あいであ&アイデア

ロールベールラップサイレージ

武藤 健司

 

 自給飼料生産の省力化と低コスト化に向けた技術として、ロールベールラップサイレージ(以下ロールと略す)体系が普及しています。一部では、主に酪農家を対象としてロールの流通も行われてますが、その搬送方法が大型機械に依存する形になること、せまい場所(特に中山間地域の繁殖牛舎周辺など)への大型トラック乗り入れが難しいことなどの要因があって、あまり広くは流通していないのが現状のようです。
 そこで、より多くの農家にロール宅配を可能とする技術を当場で検討中ですので、ご紹介いたします。

1.使用する機械、機具

(1)4tトラック(ユニック付)

(2)軽トラック

(3)場内製造の鉄パイプ製運搬台(図−1)

2.手順

 4tトラックに運搬台を載せ、その上に木製パレットを置き、そこにローダー付トラクターでロールを載せました(公共牧場などからの積出しを想定)。荷台には最大6個のロール積載が可能でした。
 次に、畜舎付近に搬送した状況を考えて、軽トラックへの積換えを行いました(写真−1)。作業人数は2人で可能ですし、運搬台の強度も充分でした。
 この後のロール貯蔵場所への荷降ろしですが、写真−2のように、ロールをロール上部に巻き付け、その先端を立木に固定した後、軽トラックを前進させることで容易に行えました。2人で転がせば、この後の移動は可能でした。

3.検討を要する課題

 ロールを流通させるには、その品質判定をいかに行うかというのもこれからの課題です。
 また、小規模経営では、開封後の変敗が懸念されますが、この防止対策も今後の研究成果に待たれる所となっています。

写真-1  写真-2

 

(報告者:福島県畜産試験場草地飼料部主任研究員)


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