畜産豆知識

繰上償還と返済期間の繰延べ

 

 資金借入後の経営の状況により、借入金の返済のための資金繰りに余裕が出たり、逆に逼迫したりした場合には、次のような繰上償還や返済期間の繰延べなどが生ずることが考えられます。

・経営が順調に推移し資金繰りも余裕がある。
 →借入金を返済(繰上償還)して、利息負担を軽減する。

・災害などのために資金繰りが逼迫している。
 →償還を猶予し、返済を繰延べる。

 このような場合の具体的な対応には、次のような方法があります。

 

1.繰上償還

 @全額繰上償還……借入れている借入金の残高を一括して繰上償還する。

 A一部繰上償還……借入れている借入金の残高のうち資金の余裕度に応じて一部を繰上償還する。

ア 償還期間を短縮しないもの
 借入れている借入金の残高の一部を繰上償還し、残額は当初の約定期間どおりに返済する(毎回の挿管額は、当初の償還計画額よりも少なくなる)。
イ 償還期間を短縮するもの
 借入れている借入金の残高の一部を繰上償還し、残額は当初の約定期間どおりの約定償還額に据置期間を短縮して返済する(アの場合よりも利息負担は少ない)。
 この場合、繰上償還額を本人の希望により変更することも可能です。
 なお、繰上償還については金融機関によって取扱いが異なることがありますので、それぞれの金融機関に今後の収支計画、資金繰計画等を作成のうえあらかじめよく相談することが必要と思われます。

 

2.返済期間の繰延べ

 例えば、大きな災害によって農作物が被害を受けたようなときとか、農産物価格の低迷等により当初計画くより売上が減少した場合などには、金融機関では、既往の融資案件の条件変更を行って元金の償還を一時的に猶予する場合等があります。災害等によって収入の減少が見込まれるようなときは、資金繰計画等を検討のうえ、当該金融機関に相談して下さい。

 

(中央畜産会刊 法人畜産経営育成支援マニュアルより)


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