『離乳舎から子豚舎への移動に便利!
子豚運搬台車』

川 崎 広 通

 熊本県菊池郡大津町の飯田尚光さん(22歳)が平成11年度熊本県農業コンクール大会の創意開発部門に出品したアイデアを紹介します。

1. 改善するまでの課題

 当初、子豚運搬用に利用していたリヤカーは2輪のためバランスが悪く、作業をするのに1人が豚を乗せ、もう1人がリヤカーを支えることから、2人での作業となっており時間もかかっていました。また豚舎と運搬台車の間に隙間ができ、そこから豚がすり抜け事故につながることがありました。そのほか、豚を多く積込んだ場合、タイヤの車軸が曲がったりパンクすることもありました。

2. 開発したアイデアの紹介

(1) バランスがとれるように1輪車のタイヤを使用し、4輪車に改良しました。(写真1

(2) 操作性の向上を図るため、タイヤの前輪をダブルとし後輪に自在タイヤを使用しました。(写真2

(3) 離乳舎のケージから豚を運搬台車に乗せる際、隙間ができないように渡しの鉄板を台車に取付け、豚が抜け出す事故をなくしました。(写真3

3. 効果を上げた点

 改善前は2人で作業をしなければならない上、1回の運搬頭数が約8頭と制約があり、移動時間も約30分もかかっていましたが、改善後は1人の作業でスムーズに行えるようになり1回10頭、時間も約15分に短縮できました。またタイヤの数を増やしたため、安定性が向上した上、パンクの頻度が減少したため補修等にかかる時間も減らすことができました。(写真4

4. 開発費用

(1) リヤカーから1輪車のタイヤを使った、4輪車への改良費:3万円(費用等)

(2) 完成型への改良費:4万円


(写真1)子豚運搬台車(改良中のもの)


(写真2)子豚運搬台車(完成型)


(写真3)ケージへの渡し(事故防止)


(写真4)(運搬作業中の飯田さん)

(報告者:(社)熊本県畜産会・総括畜産コンサルタント)