良質牛肉生産のポイント〔II〕

─ 肉用牛の繁殖経営 ─

宮 本 正 信

1.肉用牛の飼養頭数の実態

 全国における11年2月の肉用牛の飼養状況は次の表のとおりです。


(農水省統計情報部:畜産統計、11.2.1現在)

 飼養戸数は前年に比べ6.6%減少しましたが、頭数は284万頭で前年並みとなりました。

 次の表の肉用牛の種類別頭数を見ますと、肉用種は171万1000頭で、前年に比べ1.7%減少しました。一方乳用種は交雑種が増加したことにより113万頭となり、前年に比べ2.0%増加しました。なお、交雑種の頭数は65万1000頭で、前年に比べ15%増加し、乳用種に占める割合は前年の51.1%から57.6%へと高まりました。

(単位:頭数1000頭、%)

(注:交雑種の( )内は、乳用種に含める割合)
(農水省統計情報部:畜産統計、11.2.1現在)

 表−1に肉用牛の全国農業地域別飼養の動向を示しました。全国的に見ると、(1)主産地域である九州は戸数で5.3%減少したものの頭数では前年並みとなり、(2)東北では、戸数で8.1%、頭数で1.9%それぞれ減少しました。なお、この2地域の全国に占める割合は、飼養戸数で7割強、飼養頭数で5割となりました。

表−1 肉用牛の全国農業地域別飼養戸数、頭数

 表−2の肉用牛の総飼養頭数規模別状況をみますと、「200頭以上」の大規模な飼養者層で、戸数は前年並みでした。頭数は2.6%増加しましたが、それ以外の階層は、総じて減少ないし前年並みとなりました。この結果「200頭以上」の階層の総飼養戸数、頭数に占める割合は、戸数では2.0%ですが、頭数では42.9%を占め、そのシェアは年々高まる傾向になっています。

表−2 肉用牛の総飼養頭数規模別飼養戸数、頭数

 表−3に子取り用雌牛(肉用種)の飼養頭数規模別飼養戸数を見ますと、「30〜49頭」の階層を除き、10頭以上の各階層は増加となり、中でも「50頭以上の階層は8.2%の増加となりました。一方9頭以下の各階層は前年に引き続き減少となりました。なお、4頭以下が全体の64.3%を占めるなど、総じてその飼養規模はまだまだ小さい状況です。

表−3 子取り用雌牛の肉用種の飼養頭数規模別飼養戸数

2.繁殖経営の実態

 肉牛経営における繁殖データの収集、分析を行い、その結果を農家などへフィードバックして、肉牛経営の改善に資する目的として実施している肉用牛生産経営技術改善事業の黒毛和種の部の結果を紹介します。

 表−4に北海道の黒毛和種の子牛出荷保留成績を前年および全国と比較しました。若干解説すると

表−4 北海道と全国の子牛出荷保留成績(黒毛和種)

 (1)北海道の年次別比較→平成9年の子牛出荷日齢は、去勢295日、雌321日です。また出荷体重は、去勢283kgと雌269kgです。8年に比べ出荷年齢は短縮され、出荷体重は増加しました。出荷日齢を過去3ヵ年で見ますと年々短くなっています。平成9年の販売価格は、去勢が35万円で前年より5000円高く、雌は27万7000円で前年より3000円安くなっています。

 (2)北海道と全国の比較→平成9年の北海道の出荷日齢は、全国平均よりも長く、また、日齢体重は去勢・雌ともに全国より少ないのです。平成9年の販売価格は去勢は35万円で全国より3万7000円安く、雌は27万7千円で全国より3万9000円安いのです。北海道の子牛出荷保留成績は、出荷日齢が年々短くなり全国の成績との差が縮小していることから、技術の向上が見られます。

 表−5に北海道の子牛の平成9年出荷体重別成績を示しました。雌の出荷頭数は、260〜280kgクラスで42頭と最も多く、去勢は、260〜280kgと280〜300kgが44頭で多くなっています。雌の280kg未満の出荷日齢は、311〜313日でほぼ同じですが、去勢の260kg未満の出荷日齢は、260〜280kgよりも長くなっています。出荷価格は、去勢・雌ともに260kg未満よりも260〜280kgが高いのです。出荷体重が260kg未満の280日齢体重は、他の階層よりも少なく、280kg以上の出荷日齢は、260〜280kgよりも去勢・雌ともに長いが、生体1kg当り価格は、280kg以上になると下がり、飼養日数が延びる割には価格が上昇していない結果となっています。

表−5 北海道の子牛の平成9年出荷体重別成績

(1)黒毛和種枝肉価格の推移

 表−6に過去数年間の牛枝肉価格の推移(東京市場)を示しました。和牛去勢については比較的堅調に推移しています。
表−6 枝肉卸売価格の推移(東京市場)
(単位:円/kg)
区 分 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年
和 牛
去 勢
A−5 2,709 2,670 2,614 2,590 2,456 2,324 2,416 2,442
A−4 2,201 2,070 1,943 1,919 1,800 1,785 1,935 1,944
A−3 1,792 1,597 1,499 1,470 1,448 1,514 1,645 1,620
乳用種
去 勢
B−3 1,152 1,069 1,915 1,891 1,879 1,931 1,988 1,849
B−2 1,886 1,806 1,756 1,681 1,607 1,734 1,793 1,623

表−6の付随グラフ


(農水省「食肉流通統計」、10年は12月までの単純平均)

 表−7に過去数年間の黒毛和種子牛価格の推移を示しました。黒毛和種子牛価格は自由化以降年々低下していましたが、7年度以降回復傾向になり、9年度も国産牛肉への評価の高まりや供給頭数の減少などから堅調に推移しています。

表−7 子牛価格(雄)の推移(全国平均)

(単位:1000円)

(農畜産業振興事業団調べ(全国の市場取引価格の平均値)10年度は11年1月までの単純平均)

(2)繁殖経営、子牛生産費の実態

 図−1に平成10年の営農年度における繁殖経営、和牛(黒毛和種)子牛の生産費の実態を示しました。(北海道農林統計情報センター)生産概況は北海道の場合、経営の基幹を補完する部門としての和牛繁殖経営が多く、小規模が大部分です。このデータの平均飼養頭数6.7頭、哺育・育成期間9.5ヵ月、販売体重280.9kg、販売価格は34万7581円です。子牛1頭当り生産費は種付料から償却費まで含めて23万1672円となり、1頭当りの販売価格から差引くと11万5909円の粗利益になります。生産費に労働費21万7101円を加えると粗利益は▲10万1192円と赤字になります。結論的に言えば労働費は53%しか償うことにしかならない結果になります。今後の国内外の産地間競争に勝ち抜くには繁殖+肥育の一貫経営への取組みが不可欠と思います(後段述べます)。

図−1 黒毛和種・子牛生産費実態(平成10年実態より)
−国内外産地間競争に勝抜く一貫経営(WTOに向けた戦略)−

 WTO協定・協議に向けた戦略として、2つの局面からの戦略を考え実践活動に努力しているところですが、1つは

●品質向上対策として

(ア)優良牛生産のための育種価を考えた推定・計画交配

(イ) 現在母系群の系統分類

(ウ) 各種データの分析

(エ) 現場における後代検定・経済能力の判定

(オ) 後継優良母系群の系統選定造成

 があげられ、他の1つは

●コスト低減対策として

(ア) 繁殖成績の向上

(イ) 事故率の低減

(ウ) 発育性の向上(フレーム・胃袋作り)

(エ) 固定費(償却費)の低減

(オ) 圃場副作物の利活用

(カ) 計数管理の徹底

(キ)経営効率の向上(無理、ムラ、無駄を防ぐ)

 があげられ、生産者はもとより産地町村が努力しています。

(3)繁殖経営向上のための分析事例

 将来の繁殖経営は、母系群の育種価を活用するべきだ、と先月の本経営情報にて述べました。現状では北海道の場合、育種価データ数が不足でどうしても子牛市場成績の動向で研究しなければなりません。

 表−8・9は平成10年度の北海道内子牛市場(白老・音更・北見)の種雄牛別分析データです。母方血統の先祖(2・3世代)を示してはいませんが、発育性・価格性を読みとることが出来ますし、去勢の部・雌の部で特徴を見る場合もあります。

表−8 黒毛和種 種雄牛別販売成績(去勢)
(販売頭数50頭以上)
父牛名 頭数 飼養日数 体重(kg) 価格(円) DG(g) kg単価(円) 日単価(円)
北国7の8 1,891 305 299 423,436 887 1,418 1,403
北国7の9 1,351 309 293 298,681 855 1,022 1,978
金鶴 1,239 299 299 357,434 906 1,198 1,212
高栄 1,991 300 299 351,474 903 1,179 1,185
菊安 1,708 305 289 334,435 855 1,155 1,108
北賢桜 1,650 296 301 324,065 922 1,081 1,109
安福栄 1,528 301 300 363,174 906 1,210 1,223
美津福 1,368 296 300 413,973 920 1,383 1,419
安金 1,354 299 300 335,944 910 1,122 1,136
谷秀 1,231 304 299 352,567 889 1,182 1,171
菊福鶴 1,212 306 293 350,231 866 1,197 1,160
福栄 1,156 300 303 403,128 914 1,333 1,356
福鶴 1,151 306 293 336,033 865 1,148 1,110
紋次郎 1,146 308 299 410,664 882 1,371 1,349
安福165の9 1,131 301 299 452,710 901 1,513 1,520
福富 1,131 305 299 349,641 889 1,170 1,159
茂糸波(宮城) 1,110 301 318 412,809 962 1,300 1,381
安福6の3 1,108 293 308 401,398 957 1,308 1,389
乙次郎 1,089 293 310 330,584 961 1,072 1,140
奥茂(宮城) 1,085 310 306 362,271 894 1,188 1,181
谷菊 1,073 306 296 331,178 874 1,123 1,095
安福桜(岩手) 1,067 314 296 324,119 853 1,094 1,044
谷福 1,054 302 308 364,722 923 1,188 1,216

※表−8の付随グラフ

(分析:北海道立農業大学校、西村)

表−9 黒毛和種 種雄牛別販売成績(雌)
(販売頭数50頭以上)
父牛名 頭数 飼養日数 体重(kg) 価格(円) DG(g) kg単価(円) 日単価(円)
北国7の9 853 325 276 208,648 767 0.755 0.649
金鶴 848 317 279 258,940 796 0.925 0.824
北国7の8 770 322 279 303,234 786 1,083 0.950
高栄 528 320 284 257,464 804 0.905 0.811
北賢桜 480 316 285 233,408 819 0.817 0.746
菊安 470 323 268 232,338 747 0.863 0.725
安福栄 364 322 284 269,448 800 0.944 0.845
安金 254 322 278 237,791 780 0.854 0.744
菊福鶴 183 323 273 233,803 763 0.853 0.729
谷秀 178 324 284 242,135 793 0.852 0.753
美津福 163 313 280 294,442 809 1,049 0.948
福鶴 124 321 271 230,145 762 0.846 0.725
福栄 106 323 289 282,745 812 0.976 0.883
福富 086 325 276 240,593 765 0.868 0.744
安福165の9 073 317 277 432,055 792 1,579 1,394
安福6の3 067 322 288 284,119 809 0.985 0.889
茂糸波(宮城) 066 321 292 278,667 827 0.953 0.876
奥茂(宮城) 063 321 282 263,587 793 0.931 0.824

※表−9の付随グラフ

(分析:北海道立農業大学校、西村)

 表−10・11に同上と同じような分析を産地・市町村(農協)ごとに分析したものを紹介しました。供用種雄牛、母方血統の先祖(2・3世代)を示しておりませんが、産地の発育性・価格性を読みとることができます。去勢の部・雌の部で特徴が異なり産地性も判断できると思います。

表−10 黒毛和種 農協別販売成績(去勢)

(販売頭数200頭以上)
農協名 頭数 飼養日数 体重(kg) 価格(円) DG(g) kg単価(円) 日単価(円)
白老町農協 466 299 305 397,723 925 1,311 1,346
音更町農協 419 291 283 356,368 877 1,257 1,241
豊頃町農協 414 297 296 360,606 902 1,219 1,225
浦幌町農協 407 287 300 366,337 946 1,226 1,290
足寄町農協 398 307 301 334,495 888 1,116 1,104
とうや湖農協 349 314 300 329,149 864 1,097 1,060
平取町農協 324 303 302 365,954 904 1,214 1,221
新冠町農協 298 295 303 387,570 932 1,280 1,326
女満別町農協 297 298 290 347,283 877 1,201 1,179
鵡川町農協 284 307 308 393,222 913 1,279 1,297
幕別町農協 275 301 295 345,440 885 1,167 1,164
足寄町開拓農協 269 297 306 381,271 936 1,248 1,298
美幌町農協 263 299 285 317,753 862 1,112 1,078
今金町農協 243 306 301 371,000 892 1,235 1,227
ようてい農協黒松内 233 297 294 348,185 894 1,185 1,185
厚真町農協 233 313 304 368,485 883 1,213 1,193
十勝池田町農協 213 303 292 355,817 871 1,221 1,190
大樹町農協 213 306 307 360,131 909 1,176 1,186

※表−10の付随グラフ

(分析:北海道立農業大学校、西村)

表−11 黒毛和種 農協別販売成績(雌)

(販売頭数100頭以上)
農協名 頭数 飼養日数 体重(kg) 価格(円) DG(g) kg単価(円) 日単価(円)
浦幌町農協 321 309 286 256,988 838 0.900 841
白老町農協 317 320 286 301,975 810 1,062 950
豊頃町農協 296 311 273 238,885 790 0.868 773
音更町農協 290 303 263 242,528 779 0.920 807
女満別町農協 238 317 271 246,315 770 0.906 783
足寄町農協 234 320 278 233,214 784 0.836 736
平取町農協 204 329 284 241,828 781 0.850 741
足寄町開拓農協 186 325 289 256,962 808 0.889 795
新冠町農協 178 322 287 255,331 809 0.885 800
鵡川町農協 172 333 296 270,948 807 0.916 817
とうや湖農協 167 329 280 235,048 767 0.838 720
美幌町農協 160 324 268 234,388 745 0.872 731
ようてい農協黒松内 158 321 284 232,076 804 0.814 729
厚真町農協 156 333 287 245,397 782 0.850 743
幕別町農協 147 315 275 240,864 788 0.871 771
穂別町農協 142 320 291 262,415 825 0.898 824
今金町農協 135 335 293 269,304 795 0.915 811
十勝池田町農協 134 321 274 246,701 771 0.896 776
ひだか東農協 124 319 279 249,637 791 0.892 790
大樹町農協 123 322 287 249,325 807 0.868 780
更別村農協 110 307 278 266,018 819 0.958 878
三石町農協 107 328 276 240,112 759 0.863 736
早来町農協 107 327 285 301,421 789 1,060 940

※表−11の付随グラフ

(分析:北海道立農業大学校、西村)

3.繁殖生産経営のポイント 〜(繁殖経営の重点目標)〜

 図−2に肉用繁殖牛の1年1産技術のポイントを示しましたが、大切な要点について述べたいと思います。

図−2 肉用繁殖牛の一年一産技術のポイント

(1)1年1産が原則

(ア)子牛生産率100%→分娩後80日以内に種付受胎させる。(分娩後の再帰発情を確実に発見、記録することが重要)

(イ)種付後3ヵ月以内に必ず妊娠鑑定を受ける。

(ウ)育成雌牛種付月齢→生後14〜15ヵ月、体高115cm以上とする。

(2)受胎率の向上

(ア)母牛を過肥にしない→濃厚飼料の過給をさける。ポイントは図−3に示したとおり、母牛のコンディション調整が大切です。

図−3 ボディコンディション調整

(イ)運動、日光浴の励行と削蹄を実施する。図−4に、分娩後の管理における運動の有無と繁殖機能回復を示しました。受胎率の向上のためには、パドックの設置による運動と日光浴の大切さが分かるとともに、発情の発見の確認が容易になります。

図−4 分娩後の管理における運動の有無と繁殖機能回復

(3)種付適期

 種付の適期をきめるためには、新鮮な精子が新鮮な卵に合うことが大切です。母牛の発情の発見と種付時期は次のとおりです。

(ア)午前9時以降に発見→同日午後

(イ)9〜12時に発見→同日夕刻

(ウ)午後発見→翌日の午前中

 実際の種付の目安としては、上記に示したように、発情発見から半日位で種付するようにしましょう。

(4)分娩後の管理

 子牛が自然または助産であれ分娩したら、直ちに口と鼻に付着した粘膜や羊水を乾いたタオルで拭取ってやり、その後は母牛に子牛の体をなめさせます。この時に母子の認知がされます。ただし、初産の母牛、日頃横暴な母牛の分娩事故には注意を要します。特に大切なポイントは、

(ア)哺乳の確認

 初生子牛は30分〜1時間で起立し、初乳を1〜2時間以内に哺乳するので、これを確認することが一番大切です。初乳は出来るだけ早く、出来るだけたくさん飲ませることです。

(イ)初乳の効果

 表−12図−5・6に免疫抗体含量の推移と、子牛の吸収能力の推移を示しました。

表−12 分娩後の時間経過に伴う初乳成分の変化

成 分 初    乳 常乳
分娩直後 12時間後 24時間後 48時間後
乾 物(%) 33.0 20.9 15.6 14.0 12.8
脂 肪(%) 6.5 2.5 3.6 3.7 3.7
タンパク質(%) 23.1 13.7 7.1 4.9 3.5
乳 糖(%) 2.1 3.5 4.2 4.4 4.8
灰 分(%) 1.4 1.1 1.0 0.9 0.8
ビタミンA(IU) 12,000 8,000 4,000 3,000 700

図−5 分娩後時間経過に伴う初乳中免疫抗体
含量の低下
図−6 子牛腸間からの初乳免疫抗体の吸収率

 抗体価の高い初乳の早期給与は、その子牛の一生を強健にするのに反して、遅く、抗体の低い初乳の給与の場合は、子牛の将来を病弱なものにしてしまいます。

(ウ)一般的管理

 へその緒は5cm位残して切断し、細菌の侵入の危険性が高いので、ヨードチンキで確実に消毒してください。

(エ)分娩方法→夜間給餌による昼間分娩

 表−13は鹿児島県でのデータですが、夜間給餌による昼間分娩率です。多頭化や高齢化で、夜間におけるこれらの一連の分娩管理が大変な場合には、分娩予定2週間程前から夜給餌・朝除去を行うことで、夜間分娩割合を減少することが出来る方法です。日中分娩割合が増加することで行き届いた管理が可能になります。


表−13 夜間給餌による昼間分娩率(農家別)
農家 経営形態 供試頭数 分娩頭数 分娩率(%) 妊娠期間
A 試験場 23 21 91.3  288.3±8.02
B 一貫経営 42 28 66.7  288.9±5.61
C 一貫経営 64 64 100.0  285.7±6.56
D 繁殖経営 21 19 90.5  287.3±3.31
E 繁殖経営 12 12 100.0  288.8±3.56
F 繁殖経営 43 28 65.1  285.0±5.16
G 1産取肥育経営 8 6 75.0  287.2±3.44
H 1産取肥育経営 12 12 100.0  286.5±3.75
全   体 225 190 84.4 
(鹿児島県試験場:太田)

 以上肉用牛の繁殖経営のポイントを述べてきましたが、一歩進んでこれからの繁殖経営は母系群の育種価を重視し、分娩率、事故率、発育性(フレーム・胃袋づくり)の三つの生産効率を高める「精密管理」による商品価値の高い子牛を生産することにあるのではないでしょうか。

(筆者:北海道渡島南部地区農業改良普及センター・所長)