5.幼すう導入経営と中大すう導入経営

表5:幼すう導入経営と中大すう導入経営の比較(平成9年度)
  

幼すう

中大すう

導入経営

導入経営
集計戸数

7

21

労働力員数 (人)

3.3

4.6

 うち家族員数 (人)

2.7

2.6

年間成鶏羽数   (羽)

8,531

30,459

年間鶏卵生産量        (kg)

154,676

533,240

家族労働力1人当り年間経常所得(千円)

2,562

3,720

成鶏 100羽当り年間経常所得   (円)

95,546

45,716

成鶏 100羽当り年間鶏卵生産量 (kg)

1,828

1,755

成鶏 100羽当り産卵日量 (kg)

5,009

4,808

平均卵価      (円)

214.6

208.3

成鶏 100羽当り飼料消費量 (kg)

3,994

3,976

飼料要求率

2.17

2.26

成鶏淘汰率 (%)

71.3

57.1

成鶏へい死率   (%)

10.7

7.6

成鶏補充率 (%)

82.6

72.1

育成率(初生雛) (%)

97.4

 
育成率(中大雛) (%)  

99.3

労働力1人当り成鶏飼養羽数   (羽)

2,736

6,018

成鶏 100羽当り年間労働時間  (時間)

88.8

55.0

雇用依存率   (%)

28.7

39.6

鶏舎1m2当り年間所得      (円)

4,788

3,024

鶏舎1m2当り年間鶏卵生産量   (kg)

133.5

150.7

鶏舎1m2当り成鶏飼養羽数    (羽)

7.3

8.7

所得率    (%)

17.9

10.6


(1)経営構造
年間成鶏羽数規模は,中大すう導入経営が幼すう導入経営の3倍以上大きい。
(2)収益性
家族労働力1人当り経常所得は,中大すう導入経営の方が高い。
成鶏100羽当り経常所得は,幼すう導入経営の方が高い(中大すう導入経営の2倍以上)。
幼すう導入経営は,平均卵価,所得率に優れている。
(3)生産性
 幼すう導入経営は,家畜生産性,飼料要求率に優れている。
中大すう導入経営は,施設生産性,そしてとくに労働生産性に優れている。
(4)類型間の有利不利
幼すう導入経営における高付加価値の効果を,中大すう導入経営の高生産性の効果が凌ぎ,結果的に1人当り所得が高くなっている。
 卵価回復期においては,中大すう導入経営の有利性が発揮しやすい。


  

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