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今年からこの全国優良畜産経営管理技術発表会は中央畜産会と全国肉用牛協会の共催ということもあって昨年の19事例から大幅に増え33事例の推薦があり、第1回の審査委員会(9月9日)で推薦調査書の検討で本日発表いただいた上位入賞者12事例を選定した。その後、審査上で必要な事例については現地確認調査を行い、その結果を持ち寄って第2回の審査委員会(10月8日)で最優秀賞候補を一応選定し、先ほどの発表が終わった後、第3回の審査委員会を開き、最終的に最優秀賞4点、優秀賞8点を決定した。 昨年までは大家畜部門、中小家畜部門に分け、それぞれから最優秀賞1点、優秀賞3点を選んでいたが、今年度は畜種別の垣根はなくし、生産性・収益性等の経営実績、それを支える経営管理技術および特色ある取り組みや活動の内容等の視点から検討し、上位4点に最優秀賞を授与することになっている。 審査基準そのものは昨年までと大きく異なっていないが、経営成果としてはいまひとつ劣るものの特色ある取り組みがなされている経営やグループについても十分配慮して審査を行った。 なお、最優秀賞4点には農林水産大臣賞と中央畜産会長賞、ただし肉用牛事例については加えて全国肉用牛協会長賞、優秀賞8点については農林水産省生産局長賞と中央畜産会長賞および肉用牛経営については全国肉用牛協会長賞が授与される。 それでは最優秀賞4点を発表する。これから発表する4点の最優秀賞の序列はない。今年は畜種別の垣根はとり払って審査したのだが、結果的に各畜種から1点ずつに最優秀賞を授与することになった。 酪農からは「放牧等自給飼料の高度利用による高収益家族酪農経営」というテーマで発表した北海道の大矢根督さんに、肉用牛関係から「遊休地を活用し経営規模拡大を目指す都市近郊肉用牛経営」というテーマで発表した宮崎県の長友明、真理子さんに、養豚関係からは「自信と責任もてるブランド『かごしま黒豚』の生産をめざして」というテーマで発表した鹿児島県の有限会社大窪養豚に、養鶏関係からは「常に新しい夢にチャレンジ―若者に魅力ある自作農家になりたいと願って」というテーマで発表した三重県の株式会社地主共和商会さんに、それぞれ決定した。 この4人の最優秀賞受賞者は来年の農林水産祭表彰事業および畜産大賞の経営部門の選考にノミネートされることになる。
○受賞者名をクリックすると、それぞれの事例がご覧いただけます。 ・北海道津別町 大矢根 督さん(酪農経営) (*本審査講評は、発表会の審査講評の要旨を畜産コンサルタント誌編集部がまとめたものです) |